手足の質感 は良くしましょう!

 

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前回、前々回からの臨床実践の学びの続き。

失調の方との出会いで理解したこと。

前々回は、分析をするということの意味について

前回は、揺れに対する向き合い方について

 

 

nobulog.hatenadiary.jp

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そして、今回は・・・

手足の質感について。

気持ちの良い、

心地よい

手足になるためにはどうしたら良いでしょうか?

 

行きている限り  生物は、

手足の先  頭も含めて

どのような役割を持たされているのか??

 

 

したいことを好きなようにするために使われます。   

意図を持った行為、活動ということ。

 

 

 

それから

 

足の裏がなければ、二本の足で地面をとらえ、

生きていくことは出来ません。

 

これはヒト特有の特徴

直立二足歩行をする生物は必ず持ち合わせていなければなりません。

ヒトが生きていくためには

何かしらの形で移動出来なければ生きられません。

 

この世の中は立って二本の足で歩いて生活するシステムに特化されて出来ていますから。

注意!

別に移動は二本の足で歩くことだけが移動ではありません。

別に車椅子を使おうが、

車を使おうが、

公共交通機関を使おうが 、

どんな方法だとしても

移動出来ることには変わりません。

寝たきりに近いヒトがベッドの上や車椅子の中でゴソゴソ出来ることだって

言ってしまえば

移動という行為そのものです。

 

でも今は、足の裏に注目しているので、歩きに限定します。

 

 

それからこんなに

手、口、目を繊細に扱うことのできる生物は存在しません。

 

だって道具を一から作り出して、 

色々な道具を組み合わせて

かつ他者と道具も通してコミュニケーションできる生物は存在しません。

 

 

では、

意図をかなえる楽な手足の動き

 

地球の重力の力やしたいことするときに、起こる身体の不安定さにより生じる地面と身体の関係性の情報を収集する足の質感

 

繊細な手作業をこなす手の質感

 

 

 

を手に入れるためにはどうすれば良いか??

 

 

 

つまりは

手足の良い質感をもち、本当に手足がしなければいけないことは出来るようにする。

目が見たいものを見れるように

今自分の状況や環境がどうなっているかを

認識しながら

リアルタイムにしたいことをする

ことが目的。

 

つまり、オリエンテーションするってこと

 

そのためには、手足がしたいことできるために、全身を組織化した方が良いということです。

 

 

バランスは躯幹に任せといた方が良いわけです!!

スタビライゼーション!!いわゆる

固めるではなく。

 

ダイナミックスタビライゼーション!!

簡単に言うと、

捻れて、曲がって 、伸びて、横に傾いたり

3Dに動けるということ!!

 

 

試しに身体の真ん中を固めると、

手足の質感は急に悪くなって、

美味しくない生々しくない

肉の塊になります!!

てか骨みたいに固くなって、

えっ手足全部骨??ってな感じになります!!

 

足の骨は元々船底状で転がるようになってるんでないの??

と思われるかもしれませんが、

足の裏全て骨のように固くなったしまえば

ドラえもんのような足になってしまうわけです。

骨も骨の形として生に捉えられるには、

その上にある 肉や 皮膚 や はたまた

皮膚の上にある服との間のズレも感じられた方が良いのです。

 

 

ブログで最近書いている失調症もあって

手足を棒にしている方も

言ってしまえば、皮膚肉骨のズレなど

全く無いのです。

 

 

そのような方は、心にも余裕がないのです。

その方も、皮膚肉骨のズレを感じて

心地よく手足の質感、頭や目の質感が戻ってくると

 

いつもは顔をしかめっ面にして

息絶え絶え喋っていたのに!!

よう喋る喋る笑

 

あっそんな性格だったのね^^

元々。

その楽しく明るい性格ですら

変えてしまう。

身体を固める。心を固める。

 

ということをさせないためにも

本当に手足の質感を確保し、

身体も心も繊細にしていき

外界の環境に

適応応答できるように

この方も関わりました。

 

関わる前は、
杖を使っても、杖先の自慢のことも知覚してないし、
杖の重さや杖の傾き、杖先のゴムの質感
杖の柄の部分の質感も
感じるというか
意識しても感じれていませんでした。


それも非麻痺側ですよ。そんな非麻痺側ですら、力をみなぎるように身体を固めれば

ダイナミックタッチなんかできるわけないです。

そう余分な力は手放さなければ、繊細な情報を受け取り、選別し認識し行動に切り替えていくことは困難になります。

 

ヒトは見たいもの・見れるもの・感じられるものしか見ない傾向がありますから

力を入れる癖が一度ついてしまえば感じられるものしか受け取ることができません。

 

 

器質的に感覚機能に損傷を受けていなくてもヒトは

容易に刺激に対して、鈍麻になることは簡単にできます。

 

そうなりたい方は、

全身に力を入れて、局所を意識して、過度に集中して、息をとめて

全身を固めればすぐに感覚鈍麻を体験することができます笑

 

それを体験した後に余分な力を抜くとですよ。

何と快適なこと。  なんと繊細な情報を感じ取ることができるな。

と思うことができます。

 

より深く知りたい人は、

ウェーバーフェヒナーの法則をチェックしてみてください。

 

フェルデンクライスメソッドでも根幹になる考えの一つです。

 

 

でも大事なことは、力を抜いてリラックスしたとしても

快適さや安全さを保てること。手足の質感のよさをたもてること。

息を止めていないこと。

ゆっくり・穏やかに動いてもらうこと

比較してもらえる状況にすること

ご本人に動きの学習に能動的に参加してもらえること。

ができていれば、動きのつながりはどんどん良くなります。

 

いってしまえば手足の質感が良い状態をキープできていれば、

バランス活動はおのずと安定していますし、身体の真ん中の部分も動的に安定できているはずなのです。

 

そして良くなった手足の質感から得られる情報を受け取ってもらいながら、動きの学習を色々していってもれば全身を組織化していくことが

このケースでもできました。

 

 

でも身体の質感が良くなって、

そのうえでご本人のしたいこと・獲得したいことという

根本の目的の部分がどのように変化したか??

を比較してもらうことは 絶対に忘れてはなりません。

 

その目的の動きの部分を比較する習慣さえついていけば

対象者の方は、自分でどんどん新しい動きのつながりを見つけていってくれると思います。

 

そんな経験ができた今日この頃。

 

 

 

 

 

 

 なんか、良くしようと結果的にはしているんですけど、

根本には、もっと相手を知りたいという欲求が根底には深く深くあるのです。

本人も知りえていない本人のことを一緒になって探究することが楽しいのです。

(^^♪  だからその時に必ずしも動きが良くならなくたってよいのです。

 

どんな風に失敗したのか??と向き合い、

次にどんなこと気を付けたらよいねーと一緒になって考えてお別れした後

 

 

次の日にあった時に、なんかわからないけど、めっちゃ手足の質感が良くなっているし。

ほほ―自分の傾向を理解した後は、いかに日常生活の中でご本人が自分の動きと向き合い、比較するのか??が本人の本当の意味での運動学習になるっていうこと。

 

自分で動けて比較できるヒトは、こうすれば良くなる??ではなく

今の傾向はこうなってるね。こうするのとこうするのとどっちの方が心地よい??

じゃあ実際にやってみて(^^♪

ほらねー楽じゃん。

へーじゃあ、このような環境や状況なら心地よさ同じように感じれる??

 

とセラピストはどんどん状況を提供し、色々な選択肢と向き合わせてあげて、

自らがこれ楽じゃんと選んでいくことができるように、ゆらーとガイドしていくことが必要なんでしょうか??